NUKEMIRI DAYS

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360度カメラで星を撮る #6 フリーソフトでタイムラプス THETAやinsta360 ONE Xで星空撮影からタイムラプスまで


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www.nukemiri.info

 

 前回はAdobe Premiere Proを使用してタイムラプス動画をエンコードする方法を記しました。しかし、Adobeのソフトは月額の使用料が決して安くありません。撮影の頻度が高くない方にとってはコスパの良い選択肢とは言えません。

 今回はフリーソフトを使用してタイムラプス動画を制作する方法を紹介します。無料で使える映像編集ソフトで4Kを超える解像度を扱えるものはそんなに多くはありません。その中で拡張性の高いAviUtlというソフトを使用します。

 

AviUtlについて

 AviUtlは、プラグインにより様々な機能を付加することで有料ソフトに劣らないほどの高度で幅の広い編集ができるのが特徴です。日本における動画で長い間広く用いられてきました。

しかし、AviUtlは64bitに最適化されていないため、今回のように解像度の高い動画を扱うには力不足と言わざるを得ません。編集時の快適さを求める方は、Premiere Proを使用してください。

AviUtlの導入

以下のページをひと通り読んで

  1. AviUtl本体
  2. 拡張編集プラグイン
  3. x265guiEx

を導入してください

aviutl.info

 

以下のような構成になっていれば大丈夫です。

 

AVIUTL110
│ aviutl.exe
│ aviutl.txt
│ exedit.anm
│ exedit.auf
│ exedit.aui
│ exedit.auo
│ exedit.cam
│ exedit.ini
│ exedit.obj
│ exedit.scn
│ exedit.tra
│ exedit.txt
│ lua.txt
│ lua51.dll
│ x265guiEx.auo
│ x265guiEx.conf
│ x265guiEx.ini

├─exe_files
│ ASL.dll
│ boxdumper.exe
│ CoreAudioToolbox.dll
│ CoreFoundation.dll
│ icudt62.dll
│ libdispatch.dll
│ libicuin.dll
│ libicuuc.dll
│ libsoxconvolver.dll
│ libsoxr.dll
│ msvcp100.dll
│ msvcp140.dll
│ msvcr100.dll
│ muxer.exe
│ objc.dll
│ qaac.exe
│ refalac.exe
│ remuxer.exe
│ timelineeditor.exe
│ vcruntime140.dll
│ x265_3.2+5_x64.exe

└─x265guiEx_stg
バランス.stg
高画質.stg
高速.stg

 

天頂補正

 Cube2DMというフリーソフトを使用して素材の天頂補正を行います。以下よりダウンロード、インストールしてください。

t.nomoto.org

 画像のファイル名が連番になっていることを確認してください。連番になっていない場合は、allrenameなどを使用して一括リネームしてください。

forest.watch.impress.co.jp

 

f:id:nukemiri:20191007203443j:image

 Cube2DMを起動し、入力ファイルを読み込みます。この時、例えば「renban_003.jpg」から「renban_123.jpg」までの連番だとしたら、ファイル名に「renban_」と入力しプルダウンから001を選びます。拡張子はjpgを選択します。開始番号に003、終了番号に123を指定して、現在の画像番号は任意の写りの良いフレームを指定してください。

 

 入力形式、出力形式は共にエクイレクタングラーを選び、出力サイズは入力解像度と同じ値を入れてください。THETA SCは5376×2688、insta360 ONE Xは6080×3040です。

 

f:id:nukemiri:20191007203845j:image

 仰角、方位角、画面回転の3つのパラメータを調整して天頂補正をします。概ね仰角90度付近で合うはずです。地平線が水平になり、北極星が上辺付近で線状になるように微調整してください。プレビューをクリックすると別ウィンドウにプレビューが表示されます。

 

最後に出力フォルダと出力ファイル名を入力し、連番の桁数をプルダウンから設定して変換開始します。

 

AviUtl編集

 Cube2DMで天頂補正した連番画像をAviUtlでタイムラプスにエンコードします。

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 AviUtlを起動して左上のファイル>環境設定>システムの設定より、最大画像サイズを引き上げます。入力する画像の解像度より大きく設定すれば大丈夫です。設定したら、AviUtlを再起動します。

f:id:nukemiri:20191007204519j:image

 設定>サイズの変更>指定サイズより、解像度を変更します。ここで設定した解像度が最終的に出力される動画の解像度になります。入力解像度と同じ値で大丈夫です。

f:id:nukemiri:20191007204508j:image

f:id:nukemiri:20191007204539j:image

 設定>拡張編集の設定を選択し、タイムラインを表示します。タイムライン上で右クリックし、新規プロジェクトを作成します。解像度は先程と同じくフレームの解像度を入力します。フレームレートは、出力したい映像のフレームレートを入力してOK。

f:id:nukemiri:20191007204627j:image

 右クリックよりメディアオブジェクトを追加します。連番画像ですが、動画として読みますので動画ファイルを選択します。「動画ファイル[標準描画]」というウィンドウの左下の参照ファイルをクリックし、連番画像の最初のフレームのみを指定してください。

f:id:nukemiri:20191007205224j:image

 連番画像を読み込めたら、タイムライン上のオブジェクトをドラッグして右端に詰めてください。タイムラインのオブジェクト以外の部分を右クリックして、範囲設定>最後のオブジェクトの位置を最終フレームを選択します。

f:id:nukemiri:20191007205242j:image

 最後に書き出しです。ファイル>プラグイン出力よりx265出力を選びます。

f:id:nukemiri:20191007205344j:image

保存先を指定し、ファイル名を入力、ファイルの種類はmp4を選びます。左下のビデオ圧縮をクリックします。

 

f:id:nukemiri:20191007205455j:image

左側の大きなプルダウンからシングルパス-ビットレート指定を選び、ビットレートを50000に設定して、右下のOKをクリック。保存を押してエンコード開始です。しばらく時間がかかるので待ちます。

 

メタデータ埋め込み

 最後に、完成した動画を360度動画として認識させるためのメタデータを埋め込みます。

Spatial Media Metadata Injectorをダウンロードします。

github.com

f:id:nukemiri:20191007205804p:image

起動してOpenより先ほど出力した動画を指定、My video is spherial (360)をチェックしてInject metadataをクリック。青文字のステータスにsuccessfullyと出たら完了です。

 

 #5の後半で触れたstarstaxで出力された連番画像も同様の手順でエンコードできます。

 

星空固定について

 #5で最後に触れたような星空を固定する編集ですが、今のところ無料ソフトでは難しいです。ステレオフォトメーカーというソフトの全天球画像一括処理機能に、「n枚で1周するように回転」という項目があります。Cube2DMとこの機能を組み合わさればできるかもしれません。

 

 NEXT

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