NUKEMIRI DAYS

ガジェット中心に日々知ったことを書き留めていきます。

スポンサーリンク

360度カメラで星を撮る #3 星を撮る THETAやinsta360 ONE Xで星空撮影からタイムラプスまで


スポンサーリンク

f:id:nukemiri:20191011005748p:image

 

 

 

www.nukemiri.info

 

 今回は実際に星を撮る手順を説明します。一眼レフと違いピントを合わせる必要がないため、難しいことはありませんがいくつかコツがあるので記していきます。

 

  • 撮影地を選ぶ

 星景写真のハードルが高い理由の一つがロケ地が限られていることです。星を捉えるためには光害が限りなく少ない場所を選ばなくてはなりません。光害マップを参考にしてロケ地を選定してください。また、一眼レフと違い空間全体が被写体となるため、夜間に人が少ない場所を選ぶ必要があります。よりダイナミックな写真を撮りたい場合は空が広く、遮る構造物のない場所を探してください。

 

光害マップ

www.lightpollutionmap.info

 

  • カメラを水平に固定する

 これまでにも何度か触れてきましたが、筆者は360度カメラを水平に固定するようにしています。いくつか理由があるので紹介します。

 

  • 境界部が不自然になる

 複数のレンズとセンサーを使用している以上、複数の画像を合成することとなります。綿密な設計と高度なソフトウェア処理により綺麗なスティッチングが実現していますが条件が悪ければ2つの境界部が浮き出てしまいます。下の動画は昼間の海中ですが、太陽光によって色味が二分されているのがわかります。

 星空の場合、レタッチ作業や比較明合成によりこの境界線が浮き出てしまう可能性が高いのです。場合によっては星が消えてしまったり、星が2重に映ってしまったり、光跡が曲がってしまうことも考えられます。一番の被写体は星空ですから、星空を自然に表現するためにも星空にレンズを向けて撮影するべきなのです。

 レンズの境界部が線状の影となっているーTHETA Sにて撮影

  • レンズ収差が生じる

 レンズ収差とは何なのかということについては詳しく触れませんが、具体的には光が分光してしまったり、像が歪んでしまいます。収差はレンズの中心から遠ざかるほど歪みが大きくなるので、収差から星空を避けるために水平に固定するのです。

f:id:nukemiri:20191002071933p:plain

レンズ収差により星像が変形・変色しているーinsta360 ONE Xにて撮影 

  • デメリット

 カメラを水平に固定するデメリットもあります。それは三脚の映り込みが大きくなることです。真下に固定している場合は三脚の大部分は消えてしまいますし、残りの部分も編集で簡単に消すことができます。しかし、下から真横に伸びている三脚はどうしても映り込みが大きくなってしまうのです。VRとして鑑賞する場合、没入感を損なうことになるかもしれません。

 とはいえ、星空を遮るものでなければそこまで気にならないとは思います。十分に暗ければ三脚自体が見えにくいはずですし。

 

f:id:nukemiri:20191010231642j:plain

 

垂直固定時

 

f:id:nukemiri:20191010231558j:plain

水平固定時

  • カメラの表裏を確認する

 360度カメラには表のレンズと裏のレンズが存在します。スティッチ後、真ん中にくるのが表で、端になるのが裏です。THETAの場合はボタンのない面、insta360 ONE Xの場合はボタンのある面が表となります。現像の時に楽なので表のレンズを空に向けるようにしましょう。

f:id:nukemiri:20191006201009j:plain

カメラの表裏を逆にして撮影した写真ーinsta360 ONE Xにて撮影

この状態でも問題なく天頂補正できるが、空が二分しているとレタッチが面倒

 

  • 明るいうちにやっておくこと

    1. 近くに構造物がない場所に三脚を立て、カメラを水平に設置する。
    2. モバイルバッテリーと接続してカメラに給電しながら撮影できることを確認する。ケーブルをパーマセルテープで固定する。
    3. 設置場所や三脚の高さを調整して画角を決める。

f:id:nukemiri:20191010230223j:plain

設置例
  • insta360 ONE Xの場合、モバイルバッテリーと接続する前に内蔵のバッテリーを取り外してください。給電しながらの撮影で爆発する恐れがあります。

  • 人と同じ高さだと、スマートフォンの光などで少なからず光害を受けてしまうため、三脚の高さは身長より高くすることをおすすめします。

 

  • 日没後

 RAWを有効にし、ISO400〜800程、SS30秒以上の中で星が綺麗に写るパラメータを探して撮影します。この値は筆者の経験則ですが、光害の量や気温によって最適な値が変わるため、実際に撮影して決めてください。

 一般的なカメラの撮影では、シャッタースピードを30秒より長くするとその間に星が動いてしまうため、線状になるとされています。しかし、360度カメラは画角が広いため、60秒でも全く気になりません。

 60秒露光-THETA Sにて撮影

  • タイムラプスを撮る場合

 必ず静止画のインターバル撮影を行うようにしてください。動画のタイムラプスモードで撮影すると細かい設定ができません。基本的に撮影枚数が多い方がいいので、なるべくインターバルは短く設定してください。

 


THETA SCの場合

RICOH THETA
RICOH THETA
開発元:Ricoh Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

f:id:nukemiri:20191006233421p:plain

  1. THETAアプリを開き、THETAをスマートフォンに接続。
  2. 電池残量が給電中を示すアイコンになっていることを確認する。
  3. 上中央部のアイコンより静止画モードを選択。
  4. 右下のアイコンよりマニュアルを選ぶ。
  5. SS、ISO、WBを設定。
  6. 右上の設定アイコンよりインターバル撮影を選び、撮影間隔は最も短い時間、総撮影枚数は指定なし(=無制限)に設定。
  7. シャッター音量は必要に応じて設定。音があるとカメラの生存確認に便利。
  8. シャッターを押して撮影を開始する。撮影中の表示が出たらスマートフォンを接続解除しても問題ない。

 

 

 インターバル合成というモードがありますが、インターバル撮影後にも同等の処理をパソコンで行えますので特に使用する必要はありません。THETA Z1の場合はどこかにRAW撮影を有効にするオプションがあるはずですが、筆者は実機を持っていないのでわかりません。

 


insta360 ONE Xの場合

Insta360 ONE X
Insta360 ONE X
開発元:Shenzhen Arashi Vision Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

f:id:nukemiri:20191006233701j:plain

  1. insta360 ONE Xアプリを開き、ONE Xをスマートフォンに接続する。
  2. 下中央部のアイコンの中から、一番左の静止画モードを選ぶ。
  3. 右下のアイコンから詳細な設定を開く。
  4. 左から順にインターバル、3秒、手動に設定し、任意のISO、SS、WBを設定する。一番右のRAWを有効(黄色)にする。
  5. シャッターを押して撮影を開始する。「撮影しましたn枚」という表示が出たらスマートフォンを切断しても問題ない。

 シャッター音はカメラを接続後、 アプリの設定タブ>ほかのカメラの設定>カメラの提示音 より消せる。またカメラ本体のボタンを操作して、動作中のLEDの点灯を消すこともできる。

 

  • 凍結対策

f:id:nukemiri:20191006235013j:image
 極端に寒い場合、撮影中に電源が落ちてしまう可能性があるので対策が必要です。映り込まないように工夫しながらレンズヒーターやカイロなどを使用してカメラ本体を温めるようにしてください。

 

 

f:id:nukemiri:20191007224306j:image

 

 

NEXT

www.nukemiri.info

 

 

 

 

www.youtube.com

スポンサーリンク